同館の企画展はこれまで、
「代々木から上原方面の写真展」、
http://ei8at12so.seesaa.net/article/100577191.html
「本町・幡ヶ谷・笹塚の写真展」、
http://ei8at12so.seesaa.net/article/104160666.html
を見てきた。
普段ウロウロしている馴染みの町の、
昔の光景に興味津々であった過去2つの写真展だったが、
今回は当初、期待はそこそこ、という感じで向かった。
童謡「春の小川」は、作詞者が当時近くに住んでいたという、
代々木の河骨川がモデルということは知っていた。
河骨川は現在は暗渠になっているが、
代々木公園西門近くの小田急線沿いに「春の小川」の歌碑が建っている。
渋谷区コミュニティ・バス「ハチ公バス」の、
初台、幡ヶ谷、笹塚あたりを走る路線も、
「春の小川ルート」と名づけられているくらい、
渋谷区に縁がある歌である。
今回の展示タイトルから、
「春の小川」=河骨川周辺の昔の様子を伝えるモノかな、
くらいに思っていたが、そうではなく、
渋谷区全体の川と地形と町の変遷に係わる、非常に中身の濃い展示であった。
予想を裏切り、面白いのなんの。
渋谷川、宇田川、笄川、神田川支流、玉川上水、三田用水…、
現在ではほとんどが暗渠となっている川と水路の過去を遡りながら、
現在の、裏原宿や神山町の遊歩道、井の頭通りなどを思い浮かべる。
たまたま前夜にOAされた「タモリ倶楽部」が、
漫画家・江川達也の持ちこみ企画で、石神井川巡りだった。
タモリさんもノリノリで、
「暗渠になった川の叫びが聞こえる」とか、
「次は三田用水だ」なんて言ってたのが嬉しい。
そんなタイミングもあり、
こっちもノリノリ。
さらに嬉しかったのが、冊子ができていたこと。





展示スペースが小さい、ということもあるかもしれないが、
展示の倍くらいの内容が編纂されている。これで1000円。
展示は見なくても、これゲットすれば充分かも、って思うほど。
起伏が激しい地形ゆえ、人々との係わりも大きかったであろう渋谷区の川は、
戦後急激に発展を遂げた街の中で、結局は下水道として地下に葬られていった。
タモリさん同様、東京の川の叫びが聞こえる人は必見の展示である。




