復元され、完成間近の三菱一号館。

美術館として、2010年4月オープン予定。

すぐ隣で建設中の高層ビルは、やはり三菱の、丸の内パークビルディング。
正面玄関になるところだろうか、重厚な石造りっぽくなっている。

丸ビルと、

新丸ビル。


外観だけに限れば、イイカンジに建て替えできたのでは。
特に、新丸ビルのほうは往時の面影を残しながらも、
ブラック&メタリックな感じがカッコイイ。
まあ、でもこの辺りの古い建物は内部も魅力的だったので、
その点は残念だが。
今回じっくり見て、これもうまく行ったのではと思ったのが、
日本工業倶楽部。

こっち側から見ると、保存復元された元の建物を、高層ビルが覆っているようだ。
実際は奥のほうで合体しているのだが、わざわざそう見えるようにしているのだろう。
元の建物と並ぶ低層部の意匠も凝っている。



ここまで残してくれれば御の字。

元々、大正時代に建てられたこの建物のことを知ったのは、20年以上前。
なんかのTV番組(多分、レトロな建物紹介みたいな)で見て。
そのときの若僧レポーターに、案内役のどこかの企業の重役が、
「ホントは君らが入れるようなところじゃないんだよ」なんて言ってた。
実際、日本工業倶楽部の「入会案内」を見ると、
http://www.kogyoclub.or.jp/entry.html
全国的規模を有する企業 原則として資本金30億円以上 従業員数300名以上
とかいろいろ書いてある。
で、ちょうど就職活動してた頃で、既に内定貰っていたのだが、
ここで企業合同説明会があるって知って、
普段入れないところに入れるならってだけでノコノコ行ったことがある。
企業との接触はもちろん一切しないで、
建物の内部をひたすらウロウロし、じっくり堪能してきた。
2003年に現在のかたちに建て替えられた後は、
どうせ外壁だけをちょこっと復元したくらいなんだろうと思い込み、
ちゃんと見てなかったので、こんなに良い出来だったとは知らなかった。
この手の再生建築のお手本になるでしょう。
もちろん、元のまま残してくれるほうが嬉しいけどね。
さてさて、日本工業倶楽部の建て替えに当初、期待していなかったのは、
コレを先に見ちゃってたから。

銀行倶楽部。
一応、外壁は復元保存。
でも、建て替え前を知っていると、なんじゃこれ、と思う。

ま、それは仕方ないとして、東京駅の赤煉瓦駅舎も復元されるし、
皇居へ真っ直ぐ伸びる行幸通りも整備途中、
首都東京の顔として丸の内は、キレイに再生を果たしつつある。
と、いうことを踏まえて、コレ。


東京中央郵便局。
鳩山大臣の毎度毎度のスタンドプレー、建て替え問題も、
保存部分拡大ってことで決着ついたらしい。
(大臣も振り上げた拳を下ろせてホッとしてるんじゃないかな)
丸の内全体を見れば、やっぱり建て替え中止は無理がある。
これを保存するくらいなら、それこそ日本工業倶楽部や銀行倶楽部は?
って誰もが思うだろう。
でももうちょっと高層部の意匠は考えてほしいな。
できれば歌舞伎座もね。




