http://ei8at12so.seesaa.net/article/129267673.html
さんごママさんからいただいたコメント内の暗渠をメインにして、
近所をぷらぷらする。
NTT東日本本社の甲州街道側にあるオープンスペース。

フェンスの一部が開いていたので入ってみる。

こんな水のオブジェ。

あとは別に面白そうでないので、出て行く。
先程のオープンスペース奥の階段を上がると、デッキ。

振り返るとこんな眺め。

山手通りを跨いでオペラシティに直結。

オペラシティの2階に入っていく。
オープン時からある「日本弦楽器」。

オペラシティはオープンから10年以上経ち、
店舗はいろいろ変わってきた。
このフロアも元々、書店は紀伊国屋、花屋は日比谷花壇だったと思ったが、今は別の店。
他にも、なくなったお店を思い出してみると、
ケンタッキーFC、ピザハット、ムッターローザ(パン屋)、アンナミラーズ、
みずほ銀行、手塚治虫ワールドスクエア、展望レストランではサバティーニ、などなど。
多くは「撤退」なのだろう。
そんなに日銭が入りそうもない「日本弦楽器」がずーっとあるのが不思議。
「オペラシティ」なんだから、無いとさまにならないので賃料優遇とかされてるのかな。
CDショップがないのはなんで?とも思ったが、あったとしても維持は難しかったかな。
隣の新国立劇場との谷間、ガレリアに出る。

いろんなCMでロケに使われているところ。
立派な空間なんだけど、人通りはあまりない。
この先へ行っても階段下りて外に出ちゃうだけだし。
なので、ここに面した店舗は悲惨な末路を辿った。
オペラシティ、オープン時、
「ドルチェヴィータ」というイタリアンスタイルのカフェ、つまりバールが入った。
ミラノから直輸入したという大理石のカウンターテーブルが自慢で、
今では割りとポピュラーになった、表面にココアパウダーで絵が描かれたカプチーノを、
僕が初めて見たのはそこでだった。
そんなヤル気満々でオープンした店だったが、数年で撤退。
その後はテキトーな感じのカフェに変わったりしていたようだが、
結局、こうなってしまった。

まあ、近年必要になってきたスペースではあるが。
さて、そろそろ暗渠へ。
オペラシティの北側、テニスコート。

さんごママさんの情報を元に、資料(「新宿文化絵図」の付録)で確認したところ、
このあたりには、松江藩(島根)松平出羽守定安の屋敷があり、池があったようだ。
そこから西へとのびていく暗渠道。

この辺りは以前既にα700で撮って、写真館に載せている。
http://ei8at12so.sakura.ne.jp/2008/11/134.html
カブっちゃう被写体もかなり出てくると思うが、
今回はリコーR8で気楽に撮りながら行く。



ちょっと道を外れ、「旗洗池」の跡を見に行く。
説明文が読めるようにクリックで拡大。

府中・大国魂神社の社殿の向きを変えるなど、関東各地で伝説を残してる、
八幡太郎・源義家がここでも絡んでくる。
ここは今では高知新聞&高知放送の社員寮「洗旗荘」が建っている。
明治期の東郷平八郎による碑の文字は寮のほうを向いている。

轟々と水音を立てるマンホール。かなり水が流れているようだ。

再び元の暗渠道へ。

だいぶクネクネ曲がっていく。
本町図書館近くに出た。
ここの階段も新しくなっちゃったなあ。

すぐ脇の賃貸デザイナーズマンション。あれ? モリモトだ。

モリモトってリーマンショックの時、つぶれたんじゃなかったけ…、
ああ、民事再生か。
第二かねき湯がすぐ近く。
さんごママさんのコメントの続きでは、
http://ei8at12so.seesaa.net/article/129991837.html
床屋のマスターから聞いた話として、
暗渠はカネキ湯の前に用水池となり戦災で火災に追われて
池で死んでいた方が沢山いたそうで、
今でもあの辺は霊が漂っているそうです。
と、いうことだが、
うーん、僕は何にも感じない。
ここにあるトンネルは「本村隧道」。

ギリシャ神殿を想起させる柱が印象的。
上を走るのは水道道路。
つまり元は玉川上水新水路。
廃墟徒然草さんの「東京暗渠:神田川支流」シリーズ中、
同じく水道道路をくぐる「本町隧道」に触れた記事中の、
http://blog.goo.ne.jp/ruinsdiary/e/dfe8d089f182e5c06c74039cee96fb0c
しかし高い築堤と淀橋浄水場の建設とともに竣工した近代上水は、
結局は東京都のためのもので、
幡ヶ谷の村人たちは綺麗な水を指をくわえて眺めながらの、
あいかわらずの井戸水生活だったそうです。
更に高い築堤が村を寸断してしまい、結局この新水道は、
幡ヶ谷の村人たちにとってはいい迷惑以外のなにものでもなかったそうです。
との記載が興味深い。
湯屋KANEKI=第二かねき湯。

この煙突も以前撮ったが、やっぱりインパクトあるなあ。

いい寝顔だねー。

もうちょっと歩く。
(つづく)
東京
http://habs.dc.affrc.go.jp/habs_map.html?zoom=13&lat=35.68428&lon=139.75339&layers=B0
窪地のような自然の地形が、かつての角筈村と幡ヶ谷村の境界になり、そのまま新宿、渋谷区境になったということでしょうか。
ウチにある資料で明治期のこの辺りを見ると、オペラシティの場所は長楽寺、新国立劇場の場所は野澤邸となっています。
本町1丁目、2丁目、不動通りは私も毎日歩いています。本当にご近所さんですね。
本町図書館の近所のかねき湯さん。あの前が用水池だったということは、あのお洒落なデザイナーズマンションはその跡地に建ったということでしょうか。
あれが建って2年近くですが、まだ「FOR RENT」って看板がかかっているので、常に満室にはならないみたいですね。良いマンションだなぁ…って、いつも図書館行く度に眺めているんですけどね。
ちなみに私も、あの辺り歩いても何も感じないのです(笑)。
もちろん覚えていますよ。
amidamaさんのブログもRSSリーダーに入れてあります。
デザイナーズマンション、ちょっと高いところなので、果たして池跡かどうか。
ただ、低くなっているところが、用水池にしては狭い気もするので、
一部盛り土して平らにしたところにマンション建てたのかも、とも思います。
売主のモリモトの倒産が気になったので、調べて、民事再生ってことが判ったんですが、
ついでにこのマンション「イプセ初台」のページも見てみました。
http://www.morimoto-rent.com/ip-hatsudai/index.html
物件概要によると総戸数56戸。
空室一覧を見ると9部屋も空いているようです。
だいたい賃料20万以上、1Rでも10万以上ですか…。
何も感じませんよねえ。お互い、霊感みたいなものとは無縁ですかね。