その最初の記事でも書いておいたが、
http://ei8at12so.seesaa.net/article/145915760.html
本編上映前のショートムービー(アニメ)が気になった。
TOHOシネマズの本編前でアニメといえば「鷹の爪」が思い浮かぶが、
今回僕が食いついてしまったのは、その直前に流れていたもの。
ウサギとリス、2人というか2匹というか(厳密には1羽と1匹というべきか)、
キャラクターが、街角に立って若者言葉で他愛のない会話をしている。
その内容とは無関係に、
思わず身を乗り出してスクリーンを凝視してしまったのは、背景のせい。
街角を写真に撮り、それを丁寧にトレースしたものだと思うが、
その元となったのがココ。

西新宿5丁目の路地。
僕にとっては羽衣湯の行き帰りなどで何度も通ってるところ。
そして先日の「ちい散歩」のコースにもなっていたはず。
http://ei8at12so.seesaa.net/article/143251798.html
http://ei8at12so.seesaa.net/article/143305131.html
この光景が写真と見紛うほど精巧なイラストと化し、
妙なキャラクターが立ち話をしている場となっていて、
日比谷の、そしておそらくは全国のTOHOシネマズのスクリーンに映し出されている…。
アニメの内容などはまったく頭に入らず、ひたすら背景を凝視。
まったく上の写真の通り、だったと思う。
(見比べることが出来ないのでアングルなど微妙にずれてるかもしれないが)
手前に見える神田川笹塚支流=和泉川の橋跡、ゴチャゴチャした電線、茂る植物、
すべて完璧に再現されている(奥に見える都庁などはカットされていたようだ)。
で、面白いのは商店の看板の文字が書き換えられていたこと。
といっても何軒もないのだが、
現実には仕舞屋でなにも書かれていない左手前の赤い看板には「ハリウッド」、
そしてその奥、あの「盤寅」の看板は「酔道局」となっていたと思う。
「盤寅」の記事@廃墟徒然草さん
http://blog.goo.ne.jp/ruinsdiary/e/fae661c55e52610e9b334d8f4e6127f9
映画見終わった後、ロビーにて、劇場スタッフに訊いてみた。
「本編前のアニメのことなんですが…」
「あ、『鷹の爪』ですか?」
「いや、そのすぐ前のです」
「少々お待ちください」
若い女性スタッフは身に着けていたインカムで別室のスタッフに問い合わせてくれた。
こんな質問も珍しいだろうなとは思うが、怪訝な表情もせず対応してくれている。
でもなんで気になったのかは教えといてあげようと、回答が来る間に、
「背景がウチの近所だったんですよー」とかなんとか。
やがて回答。
TOHOシネマズとROBOTというプロダクションのコラボで、
タイトルは「カミトロペ」、ということ。
ウサギとリスがそれぞれ「カミ」と「ロペ」って名前で、
「カミとロペ」かなと思い確認すると、
カミは紙、トはウサギ、ということ。
すると、「紙兎ロペ」ってことだね。
メモる。
お手数かけました。どうもありがとう。
ROBOTって聞いたことあるなあと思い出してみたら、
「おくりびと」が米アカデミー外国語映画賞を取ったのと同じ年、
短編アニメーション賞受賞した「つみきのいえ」を制作したところだった。
ウチ帰って「紙兎ロペ」を検索。
そしたら「カミト」じゃなくて、素直に「カミウサギ」だった。
http://giftmovie.jp/pc/
なんで妙に不自然な湯桶読み(訓読み+音読み)に間違えたんだろう。
まだ両方音読みで「シト」って言ったほうが自然だと思うが。
とはいえ、わざわざ調べてくれたスタッフさんにはもちろん感謝!感謝!
で、YOUTUBEにも特設チャンネルがあり、何本か見られる。
http://www.youtube.com/user/GiftMovieROBOT
あいにく今回のこの作品はまだアップされてないようだ。
まだ「劇場公開中」だろうから仕方ないが、待ち遠しい。




