北側の路地を覗くと、行き止まりにフェンスと看板。
近づいて見る。フェンスの向こうはアメリカ。
すぐ脇のスゴイ物件。ガレージかな。
表通りに戻る。
横須賀の名所、どぶ板通りに入っていく。
駐車場の隅に鳥居。
しかし神社も祠も見当たらない。草がボーボー。
こういうところによくある、「小便するな」+鳥居の絵のリアルヴァージョン?
それともこの草ボーボー自体が御神体?
まるで、信州の諏訪大社が自然林を御神体として本殿を持たないのと同じような…。
関係ないだろうけど、後で確認したところ、
ココの背後に聳える山(京急線のトンネルが通っている)に、
なんと諏訪大神社が鎮座し、この辺りの鎮守となっているようだ。
さすが「軍都」横須賀、氏神様まで軍神だったとは。
どぶ板通りに来たのは、lotusさんの記事中のホットドッグが食べたかったから。
http://lotus62.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-60a2.html
何軒かあるヨコスカネイビーバーガーのお店のどれかだろうが、
lotusさんもお店の名前は覚えていられないようなので、
ホットドッグがメニューにあるということが確認できた店、
「どぶ板食堂Perry」にアタリをつけてみた。
ちなみにこのお店の「よこすかグルメきっぷ」での指定メニューは海軍カレー。
うむ、ココで美味いホットドッグにありつければ、
件のきっぷを買い損ねた意義もあるというものだ…、
ところが、ガーン、「どぶ板食堂Perry」は臨時休業であった。
ガッカリしながらふらふらと、どぶ板通りを奥へと歩いていく。
で、やってたヨコスカネイビーバーガーのお店がココ。
「カンティーナ」というお店。
入っていくと、ぬぬぬ、ちょっとヤバイ雰囲気。
太陽がギラギラと照りつける外とは別世界のような薄暗い店内。
BGMはギンギンのヘビメタ、大型モニターにはMTVが映っている。
ビリヤード台が置かれた入口付近から奥を見ると、
カウンター席に、米軍関係者と思しき外国人が4人ほど、
その隣に地元でなにかしらやってそうなハイカラなご老人がひとり、
(まさに矢作俊彦×大友克洋『気分はもう戦争』のこの通りでのシーンに出てたような)
間を空けずに止まり木状態。
ほとんど会話もせず、ビールやカクテルのグラスに時折口をつけ、
ただただ時間が通り過ぎるままに任せているよう。
カウンターに座るのは気が引けたので、テーブルへ。
ネイビーバーガー、900円。クオーターサイズは600円。
(他のお店もそうなのだがハーフなのになんでクオーターなんだろう)
トッピング100円。コーラ付き。
チーズをトッピングで注文。CODなので1000円渡す。
すぐ出てきたコーラをグビグビ飲む。
かなり待った後、バーガー出てきた。
混んでないんだけどね。肉を挽くことからやってんのかなって思うほど。
しかし、やっぱり美味い。そしてデカイ。
ケチャップとかマスタードとかも持ってきてくれたけど、何にもつけないでイケル。
でもコーラがもうない。コロナビール(500円)も頼む。
あー、満足。
ちなみにココのネイビーバーガーも「よこすかグルメきっぷ」の指定メニュー。
きっぷあれば、超オトクだったけどね。
横須賀街道に出て、米軍基地ゲート前の歩道橋を渡る。
ココに横断歩道がないのも米軍のためなのかな。
本町一丁目バス停から京急バス「須24」観音崎行きバスに乗る。
もちろん「三浦半島1DAYきっぷ」が使える。
観音崎に行く前に寄っておきたいところがあった。
馬堀中学バス停で下車。
鄙びた風景の中、歩いていく。
馬堀中学のプールの脇。
田舎の中学校のプールというと、映画「台風クラブ」の冒頭シーンを思い出す。
で、寄りたかったのはココ。
馬堀自然教育園。入場無料。
昔、観音崎に行ったときに立ち寄った。
以前、猿島に行った1999年よりさらに前のこと。
ウチにまだPCもなく、インターネットとも無縁の頃、
小さなガイドブックを見ては、出かける場所を見つけていた。
当時は馬堀海岸駅からぷらぷら歩き、ココに寄り、
観音崎まで歩いていけるかな、なんて考え、土地鑑もないのに適当に行ったら、
防衛大の真ん前に出てしまい、諦めてバスに乗った、ということ覚えている。
で、そのときのココの印象がかなりのモノだった。
なにしろ、なんにもない。
10年以上経った今も相変わらずだろうか。
ココは旧陸軍重砲兵学校跡地ということ。
この後の観音崎もそうだが、すっかりこの日は軍関係跡地巡り。
使われてるのかどうかよくわからない建物がいくつか。
「上の池」なんて書いてあるけど、
池というか、なんというか。
でも、園路に沿って水路もあり、湧水もなかなか豊富のよう。
この辺りは覚えてるなあ。やっぱり、なんにもない。
1本のみの園路はどんどん上に登っていく。ちょっとしたハイキング。
なんらかの施設があったようだが、すっかり植物に飲み込まれている。
人には誰も会わない(管理棟に誰かいるようだが)。
わざわざ訪れる奇特な人はそういないだろう。園路にはところどころクモの巣も。
全体が立入禁止エリアみたいにも思えてくる。
植物、そして水。まるでタルコフスキーの「ストーカー」のゾーン。
登りきる。崖の向こうは宅地。
今度は下りていく。
手付かずの自然林。
何人か沈んでるのかな。
鳥居のある階段に出た。
上がってみる。
狛犬の台座跡と思われるモノが草に埋もれている。
奥に進むと、石碑はあったが、
祠はなかった。
下りていって、下の池の畔でひと休み。
無粋な塩ビのパイプも愛おしく感じる。
いやー、やっぱりスゴイところだった。
再訪できてホント嬉しい。
馬堀中学バス停に戻り、再び観音崎行きバスを待つ。
(つづく)
おまけに湧水までっ
しかも湧水はひとりじめ!
すごいトコご存じなのですね〜
まー、他に来る人いませんからねー。
次回でシリーズ最後ですが、まだ軍モノ出てきますよ。