幡ヶ谷6号通りに出来てたラーメン屋「ねじ式」に行ってみた。
(写真再掲)

風変わりな店名の元になったであろうマンガについて、ちょっと解説。
Wikiより。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AD%E3%81%98%E5%BC%8F
ねじ式( - しき)は、つげ義春により1968年月刊『ガロ』6月増刊号「つげ義春特集」に発表された短編漫画。短編の多いつげ義春の作品の中でも特に有名で、彼を代表する作品として作品集の表題作ともなっている。日本漫画だけにとどまらず、多くの分野に多大な影響を与えた。
僕がこのマンガに接したのは1980年頃、
当時人気の江口寿史「すすめ!パイレーツ」なんかにパロディシーンが出てきてて、
その方面から知って、読み、衝撃を受けた。
当時、全編のネームを暗誦できるほど読み込んでいた。
![ねじ式 (小学館文庫) [文庫] / つげ 義春 (著); 小学館 (刊) ねじ式 (小学館文庫) [文庫] / つげ 義春 (著); 小学館 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/617HXJHN92L._SL160_.jpg)
というわけで、上半身裸になって、右手で左の二の腕からの出血を押さえ、
「まさかこんな所にメメクラゲがいるとは思わなかった」と呟きながら、
ではないが、入店。
記事タイトルの「クリーム」だが、
この店ではデザートでアイスクリームが出てくる、
なんてことではもちろん無く、
かかっていたBGMが、Creamの"I feel free"だったのだ。
入口脇にある食券販売機の上に乗ったiPodから流されている。
画面を見ると"Clapton"の文字。
クリームのアルバムではなく、エリック・クラプトンのベスト盤のようだ。
後で調べたら、コレ。
![Complete Clapton [Import, From US] / Eric Clapton (CD - 2007) Complete Clapton [Import, From US] / Eric Clapton (CD - 2007)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41Hu3-btT5L._SL160_.jpg)
さらに、KISSのジーン・シモンズとポール・スタンレーのフィギュアもある。

「らぁめん」(700円)の食券買い、カウンターへ。
次の曲"Sunshine of your love"が始まった。調理開始。
店内を見渡す。
隅には誰か判らないがギブソンSGを弾くギタリストのフィギュアも。
そしてご主人の着ているTシャツはAC/DC、相当なロック好きに間違いない。
他にも妙なフィギュアとか置いてあるが、つげ義春に関するモノは見当たらない。
極太麺のため茹で時間がかかる、ということが書いて貼ってある。
3曲目"White room"が始まった。
クラプトンが1966〜1968年に在籍していたバンドが「クリーム」。
他メンバーはジャック・ブルース(ベース)、ジンジャー・ベイカー(ドラム)。
クラプトンは当時から「神」と呼ばれていたようだが、
他の2人の腕前もスゴイんだよね。
特にジャック・ブルースは作曲&ボーカルも多く担当してて、バンドの中心であった。
今までかかってた3曲ともジャックがボーカルなんで、
クラプトンのベストに入っているのはちょっと不思議な感じがしないでもない。
そんな思いを察したわけではないだろうが、
4曲目、クラプトンがボーカルの"Crossroad"が始まった。
さすが極太麺、まだ出来ない。
ちなみに、"Sunshine of your love"は4分10秒、"White room"は4分56秒。
10分以上経過してるということだ。
"Crossroad"の最初のソロの直前で、やっと出てきた。
このソロがスゴイ。ギターソロなんてものではなく3人が一斉にソロ始めちゃう。
火花散るアドリブの応酬、なのに曲として成立している。
何度聴いてもゾクゾクするなあ。
あ、ラーメン食べなきゃ。
これは「二郎」系だね。
「二郎」ほどクセも量もないが、やはり食べるのシンドイ。
次の曲始まっちゃった。
クリームのラストアルバムに収録された、ジョージ・ハリスンとの共作"Badge"、
ジョージもギターで参加、シビレちゃうねえ。
ラーメンとの格闘は終わらない。
次の曲は"Strange Brew"、
iPod画面を見ると、
アルバム"Disraeli Gears"(邦題『カラフル・クリーム』)に変わっていた。
![カラフル・クリーム [Limited Edition] / クリーム (CD - 2010) カラフル・クリーム [Limited Edition] / クリーム (CD - 2010)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61%2BO7HJIQfL._SL160_.jpg)
このアルバムの2曲目は"Sunshine of your love"なんで、
この店に来て2度聴いてしまった。
やっと食べ終わる。
こんな背の高く細長い丼。

クリームのおかげで、待ち時間気にしないで済んだ。
でもやはり食後は苦しくて、近くの公園で20分ほど休む。
「二郎」系はもうキツイね、僕は。
以上、ラーメンレビューとしてはほとんど役に立たない記事。
でも、キングオブコメディの片方みたいな店員が上半身裸で出てくるんじゃないか‥‥と思ったら怖くなっちゃって(笑)
で、入りもしない店の前で写真撮ってましたら、なにかの取材と勘違いされちゃったらしく通行人が小声でひそひそ言い交わしながら皆じろじろ見ていく。それでさらに怖くなっちゃって、向かいの"はしや"に逃げ込んでパスタ食って帰りました。
店内はつげ系ではないんですねえ。ちょっと残念ですが、つげっぽい店が実在したらイヤかも。
かつて経堂に「ボンゾラーメン」というロックなラーメン屋(店構えはまるで飲み屋でした)がありましたが、演出はその方向かしら。
この店のスピーカー、よく見りゃB&W Zeppelinじゃないですか。(笑)
ロック向きの機種かどうかまでは知りませんけど、相当こだわってますねえ、この店。
恵比寿の博多ラーメン「一風堂」でラーメン食べました。極細麺です。
ランチはご飯付きでしたが断りました。
餃子は食べましたよ。
昔、代々木に「ゲンセンカン」という古本屋がありました。
あ、秋田県の「蒸の湯」には行ったことありますよ。
オンドル小屋は崖崩れでなくなっちゃったみたいですが。
「ボンゾラーメン」ももうないんですか。
で、このスピーカー、B&W Zeppelinっていうんですか。
いい流れですねえ。
「一風堂」、代々木にもあるんでそのうち行ってみます。
でもちょっと高いですね。
博多ラーメンは笹塚の「長浜や」が良かったです。
9月に開店したみたいですね。
そう、腹を減らして行かないとキツイです。