2007年01月15日

富ヶ谷バラバラ殺人現場

渋谷区の富裕層で家庭内バラバラ殺人が連続して起こってしまった。
幡ヶ谷の武藤歯科の事件。
そしてそれより先に発生していた西新宿と神山町の死体遺棄の件で、
富ヶ谷在住の被害者の妻が逮捕された。

決して事件現場を見に行くことなどを趣味としているわけではないのだが、
先日見に行った幡ヶ谷同様、今回の富ヶ谷も自分の行動範囲内なので、
見に行ってしまった。

ウチから山手通りを南へ走る。
首都高速中央環状新宿線のジャンクション建設が進む初台交差点を過ぎ、
代々木八幡を過ぎ、井の頭通りとクロスするところが富ヶ谷交差点である。

tomigaya_map.gif

富ヶ谷交差点から井の頭通りを代々木公園方面にちょっと行くと、
さんざんテレビで放映された11階建てマンションを容易にみつけることができる。

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小田急線代々木八幡と東京メトロ千代田線代々木公園の2駅を最寄り駅とする富ヶ谷。
にぎやかな表通りに比べ、奥に入るとうら寂しい雰囲気も残っている。

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井の頭通りをさらに行くと代々木公園交番前交差点。
まっすぐ行くと原宿方面。ここから井の頭通りは右に折れていき、渋谷の繁華街へと続く。

20070113_0004.jpg

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「宇田川町」の町名に名前を残す宇田川の暗渠に作られた遊歩道。

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ここに下半身が遺棄されていた空き家がある。

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そこから表通りである井の頭通りに出てみると、NHKがすぐ目の前。

20070113_0008.jpg

実際に現場を見ると、容疑者である奥さんの、大胆不敵というかNO PLANというか、
そんな行動に驚く。

報道によると下半身は台車で運んだということだが、
あのマンションの前はかなり急な坂になっている。
僕も自転車で通るときは毎回かなり気合いれてペダル踏むような場所である。
マンションから遺棄現場に向かうと下りになるのだが、
うっかり手が滑って台車が暴走、往来の多い井の頭通りで御開帳、
なんておそれは考えなかっただろうか。
さらに、遺棄現場へ向かうには井の頭通りを横断し、
宇田川暗渠遊歩道を行くことになるのだが、
どのようなコースで行ったのかが気になるところである。
マンションそばの歩道橋のある交差点で井の頭通りを横断し、
すぐに遊歩道に入るのが近そうだが、
遊歩道は歩行者用なので現場までにはクルマ止めが何箇所もあり、
台車を押していくとたいへん面倒そう。
なので、現場近くまでは井の頭通りをそのまま行った可能性もある。
すると、道路の向こうとはいえ、交番の前を堂々と通っていったことになるのだ。

そして妙に気になるのが頭部遺棄の際の行動。
頭部は遠く離れた町田で発見された。電車で行ったという。
当然小田急線なのだろうが最寄り駅の代々木八幡は各駅停車しか止まらない。
このときの姿を想像して映像化したとすると、ベタな演出では、
血走った眼をし、夫の頭部を入れたボストンバッグをひざの上に置き両手でひしっと抱え、
時間の感覚に疎くなったまま、各駅停車に乗り続け、ふと気づいたら町田まで来ていた…、
という感じになるだろうか。
しかし、この奥さんはまるで買い物帰りみたいに普通に荷物を持って、
町田まで各駅停車じゃカッタルイので、
普通に代々木上原で急行に乗り換えたような気がしてならない。勝手な想像だが。

やはり、上半身が遺棄された最初の現場も見ておかねばと思い新宿へ戻る。
「カラチ」のある西新宿7丁目である。
小滝橋通りの裏、線路沿いの寂しい道。
現場近くにまだ残る情報提供を募る看板。

20070113_0009.jpg

現場。

20070113_0010.jpg

人通りなし。

20070113_0011.jpg

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20070113_0013.jpg

この事件を機にDVが少しでも減れば、せめてもの救いになるだろうか。

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posted by えいはち at 17:44| Comment(11) | TrackBack(4) | 行動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おもしろかったー。
Posted by まりん01 at 2007年01月15日 20:36
大変いろいろ考えさせられますね。

スーツケース詰めで思い出すのは、『誰も知らない』という映画があって、大人が子供を置き去りにしてしまい、子供だけの暮らしが続くんですが、ある日妹が死んでしまい、トランクで、かつて妹に見せたいと思っていた羽田に埋めに行くんですよ。

大人なので当然そんな気持ちではないんでしょうけど、どこか遠くへ、と思いつつも、町田に引き寄せられるなんらかの因縁が、犯人の女性にあったのかもしれないですね。
Posted by tx at 2007年01月17日 15:31
txさん、コメントありがとうございます。
「誰も知らない」
柳楽優弥君がカンヌで男優賞を最年少受賞した作品ですね。あいにく未見ですが。

町田という土地になんらかの因縁があったのかはわかりませんが、
僕はむしろもっと即物的な感じがします。
単に、なるべく遠くに捨てたい、その「遠く」があの奥さんの感覚では、
電車で30分くらいのところだった、そんなふうに思います。
遠くへ、遠くへ、という思いとは相反して、
それ以上時間をかけることは耐えられなかったのでは、とも思います。
各駅停車ではなく急行で行ったのでは、という勝手な想像をしたのは、
そんな理由です。
もし各駅停車に乗り続けていたら、登戸あたりで降りちゃったかもしれません。
ホントに勝手な想像ですが。

凄惨な事件の記事がきっかけになりましたが、
ご近所のようですので今後ともよろしくお願いします。
Posted by えいはち at 2007年01月17日 16:50
えいはちさんのblogへ最初に訪れた頃、
この記事は拝見しまいた。
そしてTBをさせて頂いたのですが、
コメントを入れてませんでしたね。

映画で、犯罪者A氏の足跡的なタイトル
(今ちょっと思い出せません)
のついたのがあって、
それがまさにこんな感じです。
犯罪者本人も出てこなければ、インタビューとかもなく、
ただ犯罪の現場から始まって、犯人の足跡を追っていきながら、
説明が淡々と流れていくんですが、
妙に想像力をかき立てられます。
説明がないとなんていうことはない風景も、
風景の意味によって全然違うモノに見えてくるのが不思議です。
Posted by 廃墟徒然草 at 2007年12月12日 15:39
あらためてコメントいただきありがとうございます。
ブログを始めてまだ間もない頃だったので、
こんな事件のこと書いても大丈夫なのかなと正直ちょっとビクビクしていましたが、
自分のホームグラウンド内の出来事なので、書かずにはいられませんでした。
僕は推理小説とか読まないんですけど、こういうこともなにげに好きなのかもしれません。
探求しながらの街歩きってことでは、
対象が殺人事件でも、暗渠になった川や埋もれた地名などでもあんまり変わらないのかも。
それにしても、もう1年経っちゃうんですね。
渋谷区はホントいろいろありました。
オリンピック青少年センターでのストーカー殺人、松涛ではシエスパ爆発、
幡ヶ谷駅前では万引き犯が割腹自殺、そしてやはり幡ヶ谷の歯科医院の兄妹…。
あの歯科医院は診察を再開しているそうです。
Posted by えいはち at 2007年12月12日 17:44
記事を拝読していると、奥さんの行き当たりバッタリ的大胆な行動に驚かされます。
あの辺りは本当にすごい坂だったのを思い出しましたが、台車で下り坂をソロソロと下ったのでしょうか。
さらに頭部は電車で町田まで運んだとのことで、恐ろしくなってきます。
3枚目の廃墟は私も撮りましたが凄い佇まいでしたね。
Posted by igu-kun at 2008年01月12日 23:06
コメントありがとうございます。
当時の報道を元に、現場を歩いて想像したことなどを綴りました。
丸一年が経ち、公判も始まりましたが、
細かいことまでは報道されませんので、
実際の奥さんの行動はわかりません。
しかし本当に、あの坂を死体を乗せた台車で下りたなんて、
無茶するなあと改めて思います。
Posted by えいはち at 2008年01月12日 23:38
いまさらですが、事件が気になって検索でたどり着きました。
わたし、生まれ育ちは中野区ですが、学校も近所で、よく家から自転車でうろうろしていました。
事件とあの場所が現場だなんて想像つかず、いろいろ検索していたのですが、わかりやすい写真で納得できました。すごく事件が身近に感じられました。こわいです。
ありがとうございました。
Posted by まや at 2009年04月02日 15:47
まやさん、はじめまして。
この事件の裁判ももう二審ですね。
精神鑑定云々というニュースもあってまた注目を集めているようです。
拙ブログではこの後も、この事件についての記事をいくつか載せてあります。
http://ei8at12so.seesaa.net/article/74781984.html
http://ei8at12so.seesaa.net/article/80085071.html
http://ei8at12so.seesaa.net/article/98963586.html
事件について考えるヒントになれば幸いです。
Posted by えいはち at 2009年04月02日 16:16
代々木八幡駅で酔っ払って寝込んでしまったときに
財布の入ったバッグ毎奪われてしまったのですが、
そのときもバッグが見つかったと連絡があったのが町田駅でした。
現金だけ抜き取ってカード類は無事だったのがせめてもの救い。
Posted by なみ at 2009年04月09日 03:57
なみさん
なんか象徴的な出来事ですね。
単なる偶然かもしれれませんが、
犯罪者の心理として「このくらい遠くまで来れば大丈夫だろう」っていうギリギリのラインが、
小田急だと町田あたりなのでは。
この事件のときもそう思いました。
Posted by えいはち at 2009年04月09日 09:18
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