今朝からは手の平返したように「カワセ、カワセ」である。
でも嬉しい。
10年前、カンヌで新人監督賞(カメラドール)を受賞した「萌の朱雀」は、
「東京物語」などと並んで、僕が最も好きな日本映画の1本。
監督の故郷、奈良の山の中の集落を舞台に、
主演の國村準以外の出演者は全員地元の素人。
今回の「殯の森」も同傾向のようだ。
来月には公開されるようで楽しみ。
これをきっかけに「萌の朱雀」が再び注目を集めることになるだろう。
残念ながらDVDにはなってないようだ。
ドジだねえ。絶対売れたのにね。
まあ、そのうち出るでしょう。
あと、監督自らが書き下ろした小説が出ている。
これがまた素晴らしい。
幻冬舎からで、文庫も出ているが、
文庫のほうは仙頭直美名義になっている。
そうそう、河瀬監督は「萌の朱雀」受賞後まもなく
WOWOWの敏腕プロデューサー仙頭武則氏と結婚。
せっかく国際的に名が売れたのだから河瀬名義で続ければいいのにと当時思ったものだ。
その後離婚して河瀬姓に戻したようだが。
ちなみに「萌の朱雀」はアキバ系用語「萌え〜」とはまったく関係ない。念のため。
(当時はまだその用法はなかった)
印象的なタイトルをつけますね。
私はこの監督さんの作品は未見なのですが、
公開時に見ないとその後機会を失ってしまい
ますね、映画によっては。。
新聞に出ていたスピーチもよかった。
おっしゃるとおり、この監督はとても鋭敏な言語感覚の持ち主だと感じます。
10年前の「萌の朱雀」も当時は聞きなれない言葉の組み合わせでした。
その後、「萌」はオタク文化、「朱雀」は風水ブームと古墳により一般的になった感がありますが。
僕も「萌の朱雀」の後の作品は見逃しています。
今度「殯の森」が公開される渋谷のシネマアンジェリカで、特集上映もあるようなので、見ておこうと思っています。