2007年07月08日

新宿歴史博物館で買ってきたもの

先日、新宿歴史博物館で買ってきた資料3つ紹介。
『新宿文化絵図』
『「柏木・角筈一目屏風」の世界』
『新宿盛り場地図』

まずは、『新宿文化絵図』。

shinjukubunkaezu.jpg

見本で置いてあったのは、冊子だけで、
それでも内容充実しているなあと思って買ったのだが、
ご覧の通り、付録が付いている。
「江戸・明治・現代重ね地図」

shinjukubunkaezufuroku.jpg

江戸期と明治期の地図がトレーシングペーパーに印刷され、
現代の地図と重ねて見ることが出来る。
それが新宿区完全網羅の全9冊。

本誌のほうも立派で、219ページほとんどカラー刷り。
図版、写真多数。執筆陣も豪華(唐十郎、やなせたかし、吉行和子、伊東四朗、
三遊亭金馬、山下洋輔、川本三郎、童門冬二、泉麻人、他)

それに加えて上記の付録も付いて、価格は1200円。
なんてリーズナブル!

次は『「柏木・角筈一目屏風」の世界』。

tsunohazubyoobuhyooshi.jpg

博物館に展示されていた明治元年当時の西新宿一帯を描いた「柏木・角筈一目屏風」。
その詳細な解説本である。
付録で付いている図版がこれ(クリックで拡大、長辺2000ピクセル、実際はイエロー地)。

tsunohazubyoobu.jpg

ウチの近所であり、
つい先日まで「写真館」の「新宿ノーザンウエスト」のために
さんざん歩き回っていた場所でもある。
西新宿6丁目再開発地域のすぐ脇にある暗渠の児童遊園の元の助水堀など、
現在の地形と重ね合わせると興味は絶えない。
113ページで価格1000円。

最後に『新宿盛り場地図』。
これは検索してみたらこんな立派なサイトがあった。
http://shinjuku-ohdoori.jp/h06-01.html
博物館に展示されているものと同じ地図が、FLASHで見ることができる。
買ってきたのも同じもの。500円。

新宿東口の昭和10年頃の様子が一軒一軒店名入りで判る。
現在のALTAは二幸となっている。
「笑っていいとも」の初期の頃、
友達の輪で、年配の芸能人の中にはALTAと言っても分からない人もいて、
「昔の二幸です!」ってタモリさんが説明していたことがしばしばあった。

現在の伊勢丹の半分以上は市電の車庫だったようだ。
ずいぶん伊勢丹は今と比べると小さかったのだなあ。
紀伊国屋も小さいし、
三越本館はあんまり変わらないけど、
丸井は影も形もない。

一番驚いたのは、京王線が当時は京王電軌という路面電車で、
起点は現在の新宿西口ではなく、甲州街道通って東側まで伸び、
旧・京王本社、京王新宿三丁目ビルの位置にあった「四谷新宿駅」だったということ。
さらにここには松屋があってターミナルビルになっていたそうだ。
松屋がターミナルビルと言えば、現在の浅草(東武線)と一緒ではないか。
今の地図で京王新宿三丁目ビルを見ると逆「く」の字型になっていて、
隣接するマルイインザルームが入るビルも京王のもの(京王追分ビル)で、
その延長線上が甲州街道ということに納得。

西新宿に住みつき二十余年。
いつのまにか人生で最も長い期間住んでいることになっていた。
生まれ故郷ではないが、すっかり古里気分で見てるなあ。
posted by えいはち at 01:04| Comment(6) | TrackBack(0) | CULTURE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この博物館は、仕事の関係で行ったことがあります。大正時代?の給料取りの暮らしコーナーがありますよね。昔の勤め人は帽子かぶっていて。
うちの親も昔、二幸とか淀橋浄水場とか言ってました。。

・・・男性は、地図ものがお好きですよね。
Posted by itsumohappy at 2007年07月09日 23:19
数年前に「話を聞かない男、地図が読めない女」という本がベストセラーになりましたが、
女性の多くが地図が苦手というのを、地図好き男は不思議に思っています。
逆に、男の地図好きも、多くの女性には理解してもらえないのでは。
今度そんな地図好き仲間でオフ会があるのですが、
どんなワンダーランドが繰り広げられることになるでしょうか。
Posted by えいはち at 2007年07月10日 08:54
 TBを頂いた時に書き込みさせてもらったんですが、最後に書き込むを押し忘れたのかもしれないので、もう一度書き込ませていただきます。
「柏木・角筈一目屏風」の付録図版はおもしろいですね。咳止地蔵がかんかん地蔵と書いてあったり、銀世界の横にすでに東京ガスとかいてありますね。
 ところで成子富士が大正九年に築造されたことに触れながら「作者の記憶がごちゃ混ぜになった絵」というような事が本文に書いてあったような気がしますが(立ち読みだけで購入してません)、屏風絵の富士のところをみるとツルッっとしているので、やはり富士塚になるまえの天神山ではないかと思いますが、どうでしょうか。
Posted by 廃墟徒然草 at 2007年10月14日 12:56
やはり押し忘れていらしたようです。
届いていませんでしたので。

富士塚についてですが、本文からそのまま引用しておきます。
『普通、この富士塚は大正九年に築かれたとされています。とすると、南雲善左衛門さんたちは間違えて描いたのでしょうか。
 とりあえず三つの理由によって、そうではないと考えます。第一の理由は、善左衛門さんの意図が、旧き良き時代の柏木・角筈地域を再現することであり、その制作態度は既述したように、注意深く明治30年代以降のものを描かないようにしているのですから、すでに指摘したような第三扇・第四扇という最も中心となる部分に、つい最近作られた富士塚などを描く筈がないということです。第二に、富士塚のようなものは、何度も作られたり、改修されたりします。したがって大正九年のそれは、あくまで修復であって、ここに初めて富士塚を築かれたことにはならないと思われるのです。第三には、富士山の頂上には子どもが二人いますが、この描写は、たんなる絵空事ではなくて、X節で解釈するように南雲善左衛門さんにとっても意味ある図像だと考えるからです。』

第三の理由にある「X節で解釈」にあたる部分も。
『もしかしたら善左衛門さんは、(中略)富士山の頂上で手を振る少年の一人として自分を描かせたのではなかったのでしょうか。』

大正九年の工事が「大修築」であることはそのときの記念碑からも裏づけがとれるそうです。記念碑によると、『今は去る凡百五十年前』に富士塚として築かれたということです。ちなみに現在のものは大正13年修復(関東大震災のダメージから)だということです。

今回の展示で屏風の作者、高橋琴三さんが現在の西新宿6丁目に住んでいたとありました(冊子には『欅橋近辺』としか書かれてませんでしたが)。もしかしたら元・ギー藤田氏宅の場所だったかも、なんて想像してしまいますが、この屏風の存在自体が奇跡的とも感じることがあるので、ありえない話じゃないかなとも思います。
Posted by えいはち at 2007年10月14日 15:42
大正九年以前から既に富士塚だったとは、奥深い歴史があったんですね!
でも、とすると天神山の話はどこへ行っちゃうんでしょうか?
山の頂上で手を振る少年?そんなの描いてありましたっけ?
これはもう一度行って確認&
『柏木・角筈一目屏風の世界』もゲットする必要がありますね。
高橋琴三氏がギー氏のところに住んでいたとしたら、
それはそれでまた素晴らしきノーザウウエストのエピソードだと思います。

Posted by 廃墟徒然草 at 2007年10月15日 06:21
そうなんですよ、天神山。
改めてテキストにあたってみました。

『大正九年の成子富士浅間神社竣成記念碑には「今は去る凡百五十年前、此霊峰の土を移して築けるものにして、其間自ら興廃あり(中略)、創立より現今に至る迄、六代の先達に亘り、大正五年講社大拡張を計り、大正九年庚申大修築の議成り後略」とあります。』

つまり、こういうことでは(僕の想像も混じってますが)。
大正九年から遡って凡そ150年前に、この小山は富士山の土を持ってきて富士塚として作られた。しかしツルツルで丸い小山は富士とは似ても似つかないもので、いつしか富士塚であることは忘れ去られ、天神様の境内にあるので天神山と呼ばれ、子供の遊び場となっていった。そして大正期に、なぜか富士講ルネッサンス@成子天神が興り、富士塚としての威厳を取り戻すべく今度は富士山から溶岩を運び大修築。関東大震災後、大正13年修築し現在に至る…。

富士塚の頂上で手を振る子供を、それだと認識するのはかなり難しいと思います。
風になびく草? って感じかも。
Posted by えいはち at 2007年10月15日 09:52
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