長年見慣れた熊野神社の光景が一変してしまっている。
今年のお正月に撮った写真。

本殿の後方は「新宿ノーザンウエスト」、西新宿6丁目である。
そこにはそんなに高い建物がなかったことと、神社が高台にあるということで、
本殿後ろには青空だけが広がっている。
数日前に撮ったモノ。

西新宿6丁目で進行中の大規模再開発のうちの1件、
(仮称)菱和西新宿6丁目計画の44階建てマンションが本殿真後ろにデーンと聳える。
西新宿というところで、いちいち「あのビルが目障りだ」とか言ってたらキリがない。
しかし今まで何も無かった氏神様の真後ろから、見下ろすように建ってしまうと、
やはり心中穏やかではいられない。
熊野の神様自体は気にされないかもしれない。
紀州熊野で、参拝直前で月のモノが始まってしまった和泉式部が、汚れたわが身を嘆き、
「晴れやらぬ身のうき雲のたなびきて月の障りとなるどかなしき」と詠むと、
夢に熊野権現が現れ、
「もろともに塵にまじはる神なれば月の障りもなにかくるしき」と返歌してくれたので、
無事参拝できたという伝説が物語るように、熊野の神は寛大なようだ。
しかし、信仰というものは、祀られる神と、祀る人々の共同体によって成立する。
神がいくら寛大でも、祀る人々の心情を無視することはできない。
マンション開発業者は氏神様の真後ろに聳え立つなんて考えもしなかったろう。
氏子衆も、まったく気にしないかもしれないし、もしかしたら気づいてすらいないかもしれない。
なんとなく気にしてるのは僕ぐらいかも。
しかし、「新宿ノーザンウエスト」の打ち上げで、
5丁目の大衆割烹「おちあい」にて、地元のボスに聞いた話では、
十二社通り、熊野神社前に歩道橋があるのだが、
祭りのとき、御神輿をその上から見物しようとする輩に、
氏子衆は「神様を見下ろすんじゃねえ」と怒鳴り、引きずりおろすそうだ。
都庁の展望台や十二社通りのマンションのベランダからでも、神社は見下ろすことになるが、
真後ろからというのは、このマンションが初めてであろう。
どうなのだろうか…。
そこで考えた。
聳え立つマンションを、熊野の神を礼賛する塔に見立てて借景として取り込んでみては。
このマンションのてっぺんに熊野のシンボル、八咫烏のオブジェを掲げてみよう。
熊野本宮の八咫烏はこんなかんじ。

でも、知らん人が見たら何コレ?と思うだろう。
マンションの資産価値にも影響があるかもしれない。
なので、よりポピュラーなデザインのモノということで、これでは?

もちろん冗談ですが。





こりゃぁなしですねぇ〜〜〜
明治神宮の拝殿からDoCoMoビルが見えた時も、
ありえねぇ〜〜〜〜って思いましたが、
熊野さんに比べるとかわいいもんです。
ビル全体を木調、ポイントの装飾を緑青色にするとか、
建てんのはいいから、その辺考えて欲しいですね。
なんかすご〜〜〜く思いやりのない国だな、っていう感じです。
早速、検討させていただきたいと思います。
実際に来院していただいてる患者様からの温かく
かつ屈託のない意見は本当に有難いです。
最終的にどのような形に落ち着くかは別として
これからもよろしくお願いいたします。