昨夜、TBSでやっていた「松本見聞録」なる番組のこと。
もともと松本人志はあまり面白いと思わない。
「ガキの使い」なども最近は見てないが、トークで笑えたところというのは、
日常のちょっとしたことでキレた話とかがほとんどで、
それは「笑わせている」のではなく、
自らの人間の小ささを露呈して「笑われている」に過ぎない。
世間で言われる「天才」というような評価にはまったく違和感を感じている。
今回見ていたのも積極的にではなく、
風呂上りから床に就くまでの時間を埋めていたに過ぎず、
途中から見始め、適当なところでやめてしまったのだが。
番組の内容はというと、
ディレクターらしき人物が手持ちのカメラを持ちながら、中野の町を歩いている。
画面にはそのカメラで撮られた映像が映し出される。
画面上部には「『逃げるかーっ!』まであと1234m」というような表示。
ディレクターが歩を進めると、その距離の数値はどんどん減っていく。
画面下の隅には現在地を現す地図、
それにモニターを見る松本がワイプで抜かれている。
ディレクターは時折、街行く人に、
「すいません、このあたりで『逃げるかーっ!』を探してるんですが」
などと訊くが、ポカンとされるのみ。
さらに、途中で気になるモノがあると、寄り道し探索したりもする。
そうこうしているうちに『逃げるかーっ!』までの距離はあと僅か。
5m、4m、3m、2m、1m…。
そこにあったものは、小さなお稲荷さんの祠。
両脇に立つ狛狐が、金網でガッチリ囲まれている様が映し出され、
松本が「逃げるかーっ!」とツッコム…。
金網で囲まれたお稲荷さんの狛狐というのは、
各地でちょくちょく見かけるモノだ。
それにわざわざツッコミを入れるというのは、
街歩きシロウト以外の何者でもない。
門外漢でありながらクビを突っ込み大火傷した松本人志。
そんな風にしか見えなかった。
街中の珍妙なモノにスポットを当てるということで、
「ナニコレ珍百景」や「モヤモヤさまぁ〜ず」路線を狙ったのかもしれないが、
あまりにも松本のツッコミは的外れで浮いている。
次のネタは巨大な鎖が断ち切られたようなオブジェに対し、
「ゴリラ逃げてるでーっ!」というツッコミ。
関西弁はこの場ではキツイ。
関西の町、あるいは、
カルチャーギャップがありすぎる外国などでは成立したかもしれないが、
微妙な差異しかない東京でやられると、また浮き上がったものになってしまう。
次は、「英・印・沖」というツッコミが予告され、
前2つは英国、インドだろうと予想がついたが、沖って?
結局、「英国風カレーライス シーサー」という店の看板に対して。
沖は沖縄のことだった。
カレー=インド、シーサー=沖縄に事実誤認があるわけではないが、
なんか、知識的に浅いな〜と感じてしまう。
次は松本自身が町に出て行く。
しばし歩き、ある住宅の前に停められている車の、
周りにも屋根にも植木鉢が無数に置かれている様を見て、
「乗る気ないやん!」と言う。
状景だけでもの凄く面白いので、ツッコミは不要と感じる。
見たのはここまで。次は恵比寿でツッコムようだったがTV消した。
結局一番面白かったのは最初の中野での寄り道で、
都営住宅(角筈アパートを思い出させる)の窓になぜか船の舵が置いてあって、
その部屋の住人に理由を尋ねに行ったところ、
中年の女性が出てきて、結婚祝いで友人から貰ったと言うのだが、
その女性は花粉症らしく、絶えず鼻をこすっていた様が可笑しかったこと。
街歩き好きの、多くの人のブログ、
前述のうまくやってる2番組「ナニコレ」&「モヤモヤ」、
雑誌ワンダーJAPANなどを見ると、
こーゆーモノの愛好者の間には個々人の感性を越えて通じる、
地下水脈のようなものがあるように思えて仕方がない。
門外漢は安易に立ち入るべきではないのだよと思った次第である。
ラベル:テレビ





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